通信制高校生徒と心の問題を抱える先生のための教育カウンセリング

当相談室への団体加盟を受け付けております。
先生方の「心のケア」を、当相談室がいつでも対応させていただきます

　文科省調査によると、精神的なことで休職する先生の数が過去最多を更新したと報告されています。失礼な表現ですが、「学校の先生が、どこかおかしい」と思える様々な事件の報道がなされ、先生の質の向上こそが急務であるかのように課題化され、各地の教育委員会が採用や研修方法に頭をいためておられるようです。

　同様の問題は、学校だけではありません。 　民間教育機関である進学塾や予備校でも、学校以上に問題が山積されていることは、経営者の間では周知の事実なのです。その象徴的な事件が、京都の大手塾で起こった殺人事件です。某大手進学塾塾長は、「塾・予備校における事件報道は、学校ほど表面化していないだけで、問題は深刻です。」と私のが以前開催した経営者セミナーの中で切実に語っておられました。

　学校では休職扱いや退職勧告、民間では解雇と、その問題の処理は違いますが、あってはならないことが起こっている事実を、先生や講師の非常織さなどの資質に問うことだけでは、もはや問題の根本的な解決に至らないことは言うまでもありません。

　当相談室では、性教育の授業内での先生の表現が適切でないと保護者から非難され、休職を余儀なくされる状況まで追い込まれてしまったＡ先生（小学校）の相談を受けたことがありました。個人が特定されるリスクがありますので、詳細は記すことはできませんが（本人の了解が得られれば、当ＨＰの「過去のカウンセリング事例」にて連載予定）、クラスがやや荒れている後ろめたさもあり、Ａ先生は、性教育授業の事前研修でも、自分の想いを協議の場にのせることもできないままに、指導案を逸脱した内容で授業を進めてしまったのです。
　内容の誤解への保護者への謝罪、学校内での管理職・同僚からの非難、それで問題が終結すれば良かったのですが・・・・。
　問題のとらえ方は多様にあると思います。もちろん、Ａ先生に根本的な問題があったことは否定できません。
　しかし、問題が落ち着いたと見られた後、Ａ先生は徐々に「自己否定」感に悩み続けました。「自分は教師に向いてないのかもしれない。」「生徒・保護者・同僚の目が気になり、落ち着けない。」「クラスが荒れつつあるのも、１００％私が原因かも？」など、自分を肯定的に見る視点は全くなくなり、その想いを誰に話すこともできず、いいわゆる精神的に問題があるという診断を受けてしまい、短期の病欠を余儀なくされました。（Ａ先生は、その２ヶ月後に職場に復帰）

　私はＡ先生を取り巻く教職員集団や学校の研修体制などを批判するつもりは全くありません。しかしながら、少なからずＡ先生が大きな悩みをかかえ、自信や意欲の極度な喪失状況にある時に、悩みを伝える、悩みを話す、悩みを聞いてもらえる環境がＡ先生の周辺にあれば、間違いなく状況が変わっていたことは、Ａ先生のカウンセリングをした私の率直な感想です。
　難しい時代だからこそ、先生のコミュニケーション能力が問われているのでしょうが、同時に誰かといつでも気軽に確かなコミュニケーションができる環境も必要なのです。当相談室は、その環境をその時点で持ち得ない先生方の「駆け込み寺」の役割を果たせたらと願っています。

当相談室は、学校や法人を対象として、先生方のカウンセリングを随時担当しております。
（年間会費で、団体内の先生方のカウンセリングを随時、受け付けております。）
以下、ご参照下さい。

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