地元広報誌「うえまち」コラム連載中!もし、我が子が不登校になったら?

第27回

「不登校と無断外泊」

 不登校になり自宅でゲームに依存しているかのような生活を送っている生徒もいれば、友達の家に泊まり込み、ほとんど自宅で過ごさない生徒もいます。高校生の不登校生徒に目立つ傾向です。無断外泊に厳しく対応すれば、親からのスマホ着信を拒否したり、無断外泊期間が長くなるなど、また何か犯罪に巻き込まれないかと親御さんの心配はつきません。友人宅で何をしているのか、そもそもその友人とは誰なのかさえも話してくれない故に、無断外泊を責めるのは間違いで、ある程度は認めなければならないのか、友達と過ごしたいのだろうと考え見守ることが必要なのかと、親御さんは自問自答されています。そして、厳しく追及すれば必ずバトルになり、また家を飛び出し帰ってこない、その連続なのです。
 しかし、彼らは家出をしているわけではありません。ほとんどの事例では、2~3日で必ず帰宅し、また外泊する生活を繰り返しています。帰宅して厳しく責められれば責められるほど、バトルを避けようとします。なぜなら、不登校の自分を卑下し、それ以上みじめな自分を味わいたくないと自分を守ろうとするのです。外泊先の友人宅で、楽しく優雅に過ごしていた事例はありません。外泊先でいくつかのトラブルを抱えてしまった生徒もいましたが、そこに自分の身を置かないかぎり、今の自分には行き場のないことを自覚しているとも言えます。
 「そんな生活をしていて、これからどうするつもり?」「そんなあなたを見ていたら情けない!」「親に心配ばかりかけて何が嬉しいの?」などと言ってしまう親御さんの気持ちも当然でしょう。しかし、必要なことは問い詰め嘆くことではなく、親御さんの根底にある大きな心配や不安な気持ちをそのまましっかり伝え続けることです。 「心配でたまらないから、外泊は認められない!」「あなたが帰ってこないと不安になるから、外出して20時を過ぎるなら、必ず連絡を入れて!」など、不登校とは関連付けることなく伝えることです。「うるさい!」「ほっといてくれ!」と返って来るかもしれません。でもここは親御さんが譲れない一線なのですから、妥協するわけにはいきません。親御さんが何も言わなくなったら、それは「好きにしなさい!」という意思表示であり、こども側からすれば「見捨てられた」ことなのです。どういう言葉がけがいいのか、迷っておられるならぜひ相談室へお越しください。

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